- さね
- I
さね(副)(1)まことに。 必ず。
「行きて見てあすも~来むなかなかにをちかた人は心おくとも/源氏(薄雲)」
(2)(下に打ち消しの語を伴って)決して。 少しも。II「立ちかはり月重なりて逢はねども~忘らえず面影にして/万葉 1794」
さね【実・核】〔真根(サネ)の意〕(1)果実のたね。 核(カク)。(2)物事の中核となるもの。「文稍くに異(ケ)なりといへども, その~一なり/日本書紀(仁賢訓)」
→ ざね(実)(3)〔建〕 板と板とをはぎ合わせるとき, 一方の板の側面につける細長い突出部。 他方の板に細長い溝を作ってこれとかみ合わせる。 さねほぞ。→ さねはぎ(4)陰核。 ひなさき。IIIさね【札】甲冑(カツチユウ)の材料となる鉄・革の小板。 鱗(ウロコ)のように数多く並べ重ね, 糸・革でつづる。 こざね。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.